嵐の如く~俺様ヤンキーX最強姫+龍・飛翔編~
マフィアのドンだって言うから…もっと偉そうに俺を迎えるかと思ったが…。
ドンである江徳氏は…既に自力では呼吸が出来ず…医療器具に頼り…生ながらえ
ていた。
「激しい抗争で頭部に銃弾を受けて…命は助かりましたが…今は…何とか命を繋い
でいる状態です。トーヤさま」
状況の全く分からない俺に葉月は説明してくれた。
俺は楼明さんに促され、江徳氏の右手を握る。
皺くちゃの骨ばった指。
江徳氏も俺の手を精一杯の力で握り返した。