嵐の如く~俺様ヤンキーX最強姫+龍・飛翔編~
 「……」


 紫岐の紫紺の二つの瞳から涙の筋が両頬に伝う。



 「紫…岐???」



 「……」



 殺し屋である紫岐にとって…人の死はいつも目にする日常。


 でも想い人である彼女に出会い…その日常が…変わった。



 「俺は彼女を…売春宿に連れて行くように命令をされた。でも出来なかった。
彼女に母の面影を見てしまった」



 紫岐は涙を拭った。


 「知り合いに…面倒を頼んで…本土に彼女を置いてきた…今はどうしているのか?
早く…本土に戻り…たい」

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