嵐の如く~俺様ヤンキーX最強姫+龍・飛翔編~
 俺は彼女を後部座席に押し込み…車を走られる。


 道中…ルームミラーに映る彼女の顔を見つめる。
 アイマスクに隠された二つの瞳からは涙を出て…頬を伝っていた。



 俺は彼女の涙に負けて…自分の部屋に運んだ。


 彼女は『黒龍』のドンとなるトーヤさまの知り合いだった。


 知り合いである彼女を売春婦するなんて…張明さまもお人が悪い。



 ……彼女の本当の名前は…杏子だと言っていた。


 「……その服を脱げ」


 俺の淹れたウーロン茶を少しずつ啜る杏子に俺は吐き捨てる。


 「そ、そう言われても…着替えが…」


 俺はクローゼットを開けて…紫色のチャイナドレスを渡す。


 「コレを着ればいい」

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