凶漢−デスペラード
竜治の話しを聞いたポン引きは、暫く腕組みをしながら考えていた。
「しかし、人数を増やすってえ事になると、ケツ持ちに払う金だって…」
「全部俺が出す。」
「…金はいいとして、向こうは尚武会が……」
「こっちは昔からの縄張だ。ちゃんと親栄会がケツを拭く。」
「それなら…」
「早速だけど、それぞれの親方を呼んでくれないか?今の話しを詳しくするから。」
「判りました。」
ポン引きは跳ぶように走って行った。
5分とせず二人の男が竜治の元にやって来た。
「酒でも飲みながら話そうか。」
思いがけない竜治からの誘いに、二人の親方はやや戸惑いながらも、後を付いて行った。
居酒屋で飲みながら話しをまとめてみると、思っていたよりは、そう難しくない計画であった。
現在のポン引きが二十人弱、それを倍にして、一人頭一日三万の手当を出す。
一日百二十万から百五十万。
一ヶ月で四千五百万弱。
プラス、守代が一人一日三千円 だから、一ヶ月で四、五百万もあれば足りる。
五千万…竜治一人では賄える額ではないが、澤村や、ヤンが居るから、その辺は心配いらない。
人集めは、ポン引き達に任せた。
新宿や池袋、上野辺りで燻っているポン引き連中を一時だけ渋谷に来させれば済む。
竜治は、二人に明日から人を集めてくれと言って別れた。
翌日、竜治はヤンの元を訪れた。
自分が考えたプランをヤンに話すと、
「相変わらず、やる事が早い。それに派手だし…」
「モタモタしてらんねえだろう。」
「まあ…しかし、何日もせずに絶対揉めますね。」
「揉めて貰った方が決着が早くつく。」
「確かに。その時は、私も…」
「あんたはやっぱりただの実業家じゃねえな。」
二人は互いに顔を見合わせて笑った。
竜治は、澤村と古森にも話しをし、当座の資金を回して貰った。
「無駄金にすんじゃねえぞ。」
「大丈夫です。向こうの人間を綺麗さっぱり渋谷から掃き出してやりますから。」
「しかし、人数を増やすってえ事になると、ケツ持ちに払う金だって…」
「全部俺が出す。」
「…金はいいとして、向こうは尚武会が……」
「こっちは昔からの縄張だ。ちゃんと親栄会がケツを拭く。」
「それなら…」
「早速だけど、それぞれの親方を呼んでくれないか?今の話しを詳しくするから。」
「判りました。」
ポン引きは跳ぶように走って行った。
5分とせず二人の男が竜治の元にやって来た。
「酒でも飲みながら話そうか。」
思いがけない竜治からの誘いに、二人の親方はやや戸惑いながらも、後を付いて行った。
居酒屋で飲みながら話しをまとめてみると、思っていたよりは、そう難しくない計画であった。
現在のポン引きが二十人弱、それを倍にして、一人頭一日三万の手当を出す。
一日百二十万から百五十万。
一ヶ月で四千五百万弱。
プラス、守代が一人一日三千円 だから、一ヶ月で四、五百万もあれば足りる。
五千万…竜治一人では賄える額ではないが、澤村や、ヤンが居るから、その辺は心配いらない。
人集めは、ポン引き達に任せた。
新宿や池袋、上野辺りで燻っているポン引き連中を一時だけ渋谷に来させれば済む。
竜治は、二人に明日から人を集めてくれと言って別れた。
翌日、竜治はヤンの元を訪れた。
自分が考えたプランをヤンに話すと、
「相変わらず、やる事が早い。それに派手だし…」
「モタモタしてらんねえだろう。」
「まあ…しかし、何日もせずに絶対揉めますね。」
「揉めて貰った方が決着が早くつく。」
「確かに。その時は、私も…」
「あんたはやっぱりただの実業家じゃねえな。」
二人は互いに顔を見合わせて笑った。
竜治は、澤村と古森にも話しをし、当座の資金を回して貰った。
「無駄金にすんじゃねえぞ。」
「大丈夫です。向こうの人間を綺麗さっぱり渋谷から掃き出してやりますから。」