君想詩
君想詩
シンデレラ
あの時落としたガラスの靴
見つけたのが王子様でも
私はシンデレラになれなかった
終わりを告げる12時の鐘
涙さえ流す暇なくて
追いかけてほしいなんて思ってなかったよ
そんなお伽話みたいな別れなんていらないから
だからただ傍にいたかった
月は満ちてまた夢をみた
いつだってそうだってでしょ?
ガラスの靴も 魔法もなしで
君が微笑んでくれたから
私はシンデレラに
勝ったつもりでいたのかな
繋がっていると信じた赤い糸に
頼りすぎたのかもしれない
優しく微笑む君の姿に
お伽話より甘い夢を見ていたんだ
あの笑顔が私を見なくて
あの瞳が私に向けられなくて
そんなの苦しくて悲しいでしょう?
時計の音が時間を告げた
いつだってそうだったでしょ?
カボチャの馬車も ネズミもなしで
君に近づかせてくれたから
私はシンデレラに
なれると思っていたのかな
続いていくと信じた時間の先に
夢をみていたのかもしれない
だけど ねえ
君の前で君の力で
私をシンデレラにしてほしかったんだよ