ちょっと怪談してみたい
第三話「化かされるということ」
―第三話―


 田舎の電柱が無駄に真新しく、電線がまだ地中になかった頃のオハナシ。


 三人の中学生が卒業を前にして、親にねだり、三色色違いの自転車を入手した。


 記念にと、三人同時に待ち合わせ、行けるところまで行こう、というのだ。


 かさばる物はいらない。


 雨具一式と寝袋。


 一応、生徒手帳と金は持った。


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