キョリの奏でる物語
「うまかった??」


イタズラした子供みたいに聞いてくる。


「……ばか。」


私は恥ずかしくなって下を向いてスカートを握りしめていた。


――こうちゃん、知ってたよ??


こうちゃんの顔も、耳まで真っ赤になってたの。


本当は勇気だしてくれたんだよね??


だって私たちのファーストキスだったもんね。


今までもらったどんなプレゼントよりも嬉しい…


最高のクリスマスプレゼントだったよ。


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