小さな恋【完結】

「……ッ……うぅ……」


壁に背中を預けてズルズルとその場に座り込む。


ねぇ、大知。あたしはどうしたらいい?


この不安定な気持ちの理由が分からない。


胸に込み上げるこの切なさも、苦しみも。


目を瞑ると浮かぶ、大知の寂しそうな瞳も。



あたしは廊下にうずくまり、涙を流し続けた。

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