小さな恋【完結】


家に帰ってからも悶々とした気持ちは続いた。


ベッドにうつ伏せになって枕に顔を埋める。


『大知君のことが好きなの?』


繭ちゃんの言葉、疑うような目つき。


チクチクと痛む胸に更に何本もの針を刺されてしまったみたい。


一本抜いても、また同じ場所に針が刺さる。
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