小さな恋【完結】

翌日も、その翌々日も。


大知が学校に現れることはなかった。


これで5日連続の欠席。


こうなってしまった原因が自分にあると分かってる。


だからこそ、目を反らしてばかりはいられなくなって。


あたしは4限の授業をサボって一人で屋上にやってきた。



アスファルトの固い地面に腰を下ろして、携帯を手に取る。


胸に手を当てて息を整えてギュッと目を瞑って、イメージトレーニングを繰り返す。
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