小さな恋【完結】
「唯ちゃん。そろそろ21時だよ?もう寝ようか?」


「えー!まだ眠くないよー!!お姉ちゃんと一緒にもっとお話ししたい!!」


「でも、まだ体調も完璧じゃないでしょ?早く良くならないと。ねっ?」


「分かったぁ……。でもね、お願いがあるの」


唯ちゃんはそう言うなり突然モジモジとして顔を赤らめた。


「お願いって、何?」


そんな姿が可愛らしくて微笑みながらそう聞くと、唯ちゃんは意外な言葉を口にした。


「一緒に寝て欲しいの……」


「え?」


唯ちゃんはうかがうような目をこちらに向けて、言ったことを後悔しているのか更に顔を赤らめる。
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