小さな恋【完結】
わずかに開いた口の間から一哉はあたしを刺激する。


それは徐々に激しさを増してあたしは息をすることすらできないでいた。


「かっ…ずや……、や……めて」


「もう限界?」


何とかそう口にすると一哉はあたしから顔を離してフッと微笑んだ。



違う。そうじゃない。


やめて。やめて……。


お願いだから……もうやめて……――!!



そして、再びあたしの唇を奪う。


「……や……ッ」


唇の隙間から一哉の舌が入りこもうとした時、


「……やめて!!」


あたしは両手で一哉の胸を押していた。
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