小さな恋【完結】
「一哉……あたし、一哉に話がある……」
「話?」
「そう。すごく大切な話……」
あたしがそう切り出すと、一哉は小さく頷いた。
「飲み物持ってくるから。話はそれからにしよう」
「うん……」
部屋から出ていく一哉の後ろ姿に何度も謝る。
「ごめんね……。一哉、ごめん」
また同じことを繰り返すなんて。
一哉に自分の気持ちを全て伝える決心は固まったはずなのに、怖じ気づきそうになる心。
でも、このままじゃ悲劇のヒロインぶっているだけ。
麦茶の入った二つのグラスを手にした一哉が部屋に戻ってきた時。
「一哉……あたしね……――」
あたしは今までの出来事を全て一哉に伝えた。
一哉は最後まで黙って話を聞いてくれた……――。
「話?」
「そう。すごく大切な話……」
あたしがそう切り出すと、一哉は小さく頷いた。
「飲み物持ってくるから。話はそれからにしよう」
「うん……」
部屋から出ていく一哉の後ろ姿に何度も謝る。
「ごめんね……。一哉、ごめん」
また同じことを繰り返すなんて。
一哉に自分の気持ちを全て伝える決心は固まったはずなのに、怖じ気づきそうになる心。
でも、このままじゃ悲劇のヒロインぶっているだけ。
麦茶の入った二つのグラスを手にした一哉が部屋に戻ってきた時。
「一哉……あたしね……――」
あたしは今までの出来事を全て一哉に伝えた。
一哉は最後まで黙って話を聞いてくれた……――。