小さな恋【完結】
あたしは、この日一哉と笑顔で別れた。


3ヶ月という短い間だったけど、あたしは一哉と付き合ってたくさんのことを教えられた。


大切なものは失ってから気付くということ。


「だ……いち……」


その名前を呼ぶと、胸が痛んで。


生温かい風が頬をくすぐってゆっくりと目を瞑ると、遠くで祭りの音が聞こえた。
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