小さな恋【完結】
授業も再開されて規則正しい生活にようやく慣れ始めた頃。
真っ黒に日焼けした腕を胸の前で組んで、りっちゃんはあたしの顔を覗き込んだ。
「ねぇ、これからどうするの?」
「ん~?何が?」
「何がじゃないって。大知とのこと」
大知とのこと……か。
あたしは視線を繭ちゃんの席に向けた。
真っ黒に日焼けした腕を胸の前で組んで、りっちゃんはあたしの顔を覗き込んだ。
「ねぇ、これからどうするの?」
「ん~?何が?」
「何がじゃないって。大知とのこと」
大知とのこと……か。
あたしは視線を繭ちゃんの席に向けた。