小さな恋【完結】
「……――キャッ……――!!」


その拍子にバランスを崩して、床に尻餅を突いた。


「っ……!!」


驚いて顔をあげると、あたしの机の横でクラスメイトの男の子達が取っ組み合いの喧嘩を始めたところだった。


喧嘩に巻き込まれたんだ……。


あまりに急な出来事で、受け身をとれなかった。


お尻がジンジンっと痛んで顔を歪めていると、伸びてきた二本の腕があたしの体をヒョイっと持ち上げた。
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