小さな恋【完結】
繭ちゃんの中学時代の話は、あたしにとって衝撃的だった。


友達に好きな人をとられたと言っていた繭ちゃん。


だけど、真実はその逆だった。


「あんた城東中からこの高校に来たんでしょ?あたし、城東に同じ塾だった友達がいるんだよね」


「それがどうしたのよ……!!」


「モエって知らない?中3の時、あんたと同じクラスだった子。モエの彼氏、寝取ったんでしょ?違う?」


繭ちゃんはグッと悔しそうに唇を噛み締めると、開き直ったのかりっちゃんを睨んだ。
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