小さな恋【完結】
「あれなんなの?!マジムカつく!!」
りっちゃんは悔しそうに唇を噛み締めてそう叫ぶ。
あたしと大知は黙ってりっちゃんの怒りが収まるのを待った。
「ていうかさぁ~!!こうなったの、全部大知に原因があるんだからね?!」
りっちゃんは唇を尖らせながら大知を睨む。
大知はハァと大きく溜息をつくと、りっちゃんの言葉を待った。
「繭ちゃんと付き合ってないんでしょ?!」
あたしはその言葉にただ唖然としていた。