小さな恋【完結】
「真依子ちゃんも、あたしを裏切るの?!」
「真依子ちゃんも他の子と同じなんだね?!あたし、信じてたのに……!!」
さっきの繭ちゃんの言葉が、頭を過る。
「友達なんて利用するもの」と言っていた繭ちゃん。
頭の中で、繭ちゃんの切ない叫び声が繰り返された。
「俺、やっぱ真依子を諦められない。真依子の幸せを願ってたのは確かだけど、やっぱり俺が幸せにしてやりてぇよ」
すると、大知は真剣な表情でそう言った。
「大知……」
「俺じゃダメ?」
そう聞かれた時、全身に緊張が走った。