小さな恋【完結】

繭ちゃんと大知は付き合っていない。


大知に気持ちを伝える絶好のチャンス。


「あたし……――」


大知は息を飲んであたしの答えを待っている。


不安と期待……色々な感情が大知の瞳に現れる。



いざとなると、言いたいことが何一つ頭に浮かばない。


その間にも、時間は過ぎ去っていく。


「……真依子?」


大知、あたしちゃんと言える……。


大知に名前を呼ばれた時、あたしはようやく決意を固めた。



< 259 / 460 >

この作品をシェア

pagetop