小さな恋【完結】
何も怖がる必要なんてないんだ。


今まで伝えたくても伝えられなかった言葉。


たった一言だけ。


2年前、あたしが言えなかった言葉をちゃんと伝えなきゃ……――。


「大知が好き」


そう言った途端、心がスーッと軽くなった。


「……俺ら、すげぇ遠回りしたな?」


大知はそのままあたしの体をギュッと抱きしめた。
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