小さな恋【完結】
「もう、泣かないよ。大知がそばにいてくれるなら」


「俺が真依子から離れていったことってあったっけ?」


「……それは……」


……一度もないね。


いつも、あたしだけを見つめていてくれたから。


涙を拭いて顔をあげると、大知は愛嬌のある眩しい笑顔をあたしに向けた。


白い整った歯を見せて笑う大知。


2年前と変わらない、あたしの大好きな笑い顔。

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