小さな恋【完結】
「……繭ちゃんに聞いた?」
「え?何が?」
「何考えてるか分からない時があったんでしょ?その理由、繭ちゃんに聞いたの?」
「聞いてないよ。どうせ聞いても教えてくれないでしょ?それに、聞いたって何の得にもならないし」
「何の得にもならない?繭ちゃんと友達じゃないの?」
「ねぇ、真依子ちゃん、どうしたの?何か怒ってる?あたし、なんかした?」
「……別に怒ってない!!」
「ちょっ!!真依子ちゃん?!」
あたしは手に持っていた学校指定カバンをギュッと握ると、勢いよく走り出した。
「え?何が?」
「何考えてるか分からない時があったんでしょ?その理由、繭ちゃんに聞いたの?」
「聞いてないよ。どうせ聞いても教えてくれないでしょ?それに、聞いたって何の得にもならないし」
「何の得にもならない?繭ちゃんと友達じゃないの?」
「ねぇ、真依子ちゃん、どうしたの?何か怒ってる?あたし、なんかした?」
「……別に怒ってない!!」
「ちょっ!!真依子ちゃん?!」
あたしは手に持っていた学校指定カバンをギュッと握ると、勢いよく走り出した。