小さな恋【完結】
「繭ちゃん……!!そんなことしたらダメだよ!!絶対にダメ!!」


こういう時、気の利いた言葉の一つも出てこないなんて。


だけど、どうしてもこれだけは言いたい。



「あたしは、繭ちゃんと本当の友達になりたい!!」


『友達』という言葉だけの薄っぺらい仲じゃなくて、本当の友達に……。


あたしが大声でそう叫ぶと、繭ちゃんはクスッと笑った。


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