小さな恋【完結】
「なんだよ、じゃない!今日は、何の日ですか?」


「……あ~……土曜日?あれ、日曜だっけ?」


「そういうことじゃなくてぇ……――」


未だに夢と現実の間を行ったり来たりしている大知。


あたしは、わざと低い声でそっと囁いた。


「デートの約束、忘れてたでしょ?」


「……ゲッ!!ヤバい!!真依子に怒られる!!!」


慌ててベッドから飛び降りた大知を見て、あたしは堪え切れずにブッと吹き出した。
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