小さな恋【完結】
「俺はそれで全然いいんだけど、真依子はいいのか……?初めて一緒に過ごすクリスマスなのに……」
「いいのいいの。あたし、唯ちゃんのこと本当の妹みたいに思ってるし!!唯ちゃんを家に残して二人で出掛けるわけにはいかないもん」
唯ちゃんは大知とあたしが寄りを戻したのを知ると、とても喜んでくれた。
大知がバイトで帰ってくるのが遅くなる日には、あたしが大知の家で唯ちゃんの話相手になる。
唯ちゃんと一緒にいる時間はとても楽しくて。
一人っ子でずっと兄弟の欲しかったあたしは、唯ちゃんを本当の妹のように思っていた。