小さな恋【完結】
「さっ、食べよ?」


あたしは唯ちゃんを連れて、近くのファミレスにやってきた。


雑貨屋を出てから元気のない唯ちゃん。


その原因があの3人の女の子にあるのは間違いない。


「うん……。いただきます」


オムライスをゆっくりと口に運ぶ唯ちゃんを見届けてから、あたしも目の前のピザを頬張った。




「ねぇ、お姉ちゃん。唯って赤ちゃんかな?」


食後のオレンジジュースを一口飲むと、ずっと黙っていた唯ちゃんが口を開いた。
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