小さな恋【完結】

小刻みに震える唯ちゃんの体に自分が来ていたコートをかける。


コートに包まれた唯ちゃんは再び涙を零した。


「唯ちゃん……何があったの?」


「……唯のこと、みんなバカにするの」


「バカにする……?どうして?」


ギュッと冷え切った唯ちゃんの体を抱きしめながら大きく頷く。


あたしの体温で唯ちゃんを少しでも温めてあげたい。


あたしの熱を全て唯ちゃんに……――。
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