小さな恋【完結】
「実家の両親はまだ元気だし、僕が仕事の間は大知と唯のことを頼もうと思ってね。そうすれば、大知もまたサッカーを続けられるし、唯も学校から帰ってきて寂しい想いをすることはないから」
「あの……引っ越すっていうのは、いつから決まっていたことなんですか?」
大知はそんなこと何も言っていなかった。
今、お父さんにこの話を聞くまで大知が引っ越してしまうなんて夢にも思っていなかったから。
「引っ越しを決めたのは、今年の春だよ」
大知のお父さんは一つづつ丁寧に、説明してくれた。
引っ越しを決めたのは、今年の春。大知が入学したばかりの頃。
お母さんが出ていく前、お金になりそうなものを全てコッソリ売り払っていたらしい。
家計を全部お母さんに丸投げしていたお父さんは、預金通帳を見て愕然とした。
それを知った大知が、家族の為に4月12日の16歳の誕生日を境にバイトを始めた。
「あの……引っ越すっていうのは、いつから決まっていたことなんですか?」
大知はそんなこと何も言っていなかった。
今、お父さんにこの話を聞くまで大知が引っ越してしまうなんて夢にも思っていなかったから。
「引っ越しを決めたのは、今年の春だよ」
大知のお父さんは一つづつ丁寧に、説明してくれた。
引っ越しを決めたのは、今年の春。大知が入学したばかりの頃。
お母さんが出ていく前、お金になりそうなものを全てコッソリ売り払っていたらしい。
家計を全部お母さんに丸投げしていたお父さんは、預金通帳を見て愕然とした。
それを知った大知が、家族の為に4月12日の16歳の誕生日を境にバイトを始めた。