小さな恋【完結】

ねぇ、大知。


あたしはきっと、大知の幸せを願うべきなんだよね?


ちゃんと分かってるんだよ。


それなのにね、まだ心の中で天使と悪魔が喧嘩してるの。


「あたしを置いていかないで?」


あたしの中の悪魔がね、そうやってすがりついて、大知を引き止めようとしてる。


でも、その度に天使が怒るの。


「大知にとって真依子と一緒にいることが全てじゃない」って。
< 340 / 460 >

この作品をシェア

pagetop