小さな恋【完結】
「お父さんの実家まで電車でいくの……?それとも飛行機?」


あたしは屋上のフェンスに駆け寄って、目を細める。


「電車と飛行機を乗り継げば着く」


「時間……どのくらいかかる?」


「考えたくない。でも、すげぇ遠いことに変わりないって」


大知はあたしの肩をそっと抱き寄せると、遠くを見つめてポツリと呟いた。
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