小さな恋【完結】
大知の引っ越し日は、12月26日に決まった。
あと10日足らずで、大知はこの街からいなくなる。
「ねぇ、真依子。大知へのクリスマスプレゼントなににする?」
「ん~まだ決めてないんだよね。何が良いと思う??」
あたしは休み時間、机に頬杖をつきがならりっちゃんと繭に尋ねた。
「やっぱ、彼氏へのクリスマスプレゼントといったらアクセでしょ?」
りっちゃんはあたしの話に耳を傾けつつ、目の前の鏡を見つめて念入りに化粧直しをしている。