小さな恋【完結】
引っ越すことが決まってバイトを辞めた大知。


「今日、うち来ない?」


って誘われた。


少しだけ惜しい気もしたけれどあたしはうまく断った。


本当は一日も一分も一秒も無駄にできない。


時計の針は残酷。


今こうしている間にも、タイムリミットは迫っているんだ。


ぼんやりとショーケースの中を覗き込んで大知のプレゼントを探す。


「あ……これ……」


その時、ふとある物が目にとまった。

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