小さな恋【完結】
クリスマスイブ
12月25日。午後7時20分。
あたしはチラチラと舞う雪に気付いて、声を上げた。
「ホワイトクリスマスだぁ〜!!」
隣にいる大知がはしゃぐあたしの頭を優しく撫でた。
大知のお父さんは一週間前に仕事を辞めた。
引っ越してからは、実家の農作業を手伝いながら新たに仕事を探すらしい。
3人でやるはずのパーティは、お父さんを含めた4人で行うことになった。
キッチン道具もダイニングテーブルもソファも全部そのままになっている。
明日の夕方には、大知のお父さんの親戚がこの家に住み始める。
大知の部屋も、明日引っ越しだというのに、ほとんど変化がない。
親戚の大学生の息子が、大知の部屋を使うことになるらしい。
家の中に何もなければ、嫌でも実感できるのに。
明日になれば、大知はこの家にいないと。
ケーキ、ピザ、チキン、サラダ、スープ。
ご馳走はすぐにあたし達の胃の中に収まって。
ケーキを食べ終わった頃合いを見計らって、あたしは用意していたクリスマスプレゼントを唯ちゃんに手渡した。
あたしはチラチラと舞う雪に気付いて、声を上げた。
「ホワイトクリスマスだぁ〜!!」
隣にいる大知がはしゃぐあたしの頭を優しく撫でた。
大知のお父さんは一週間前に仕事を辞めた。
引っ越してからは、実家の農作業を手伝いながら新たに仕事を探すらしい。
3人でやるはずのパーティは、お父さんを含めた4人で行うことになった。
キッチン道具もダイニングテーブルもソファも全部そのままになっている。
明日の夕方には、大知のお父さんの親戚がこの家に住み始める。
大知の部屋も、明日引っ越しだというのに、ほとんど変化がない。
親戚の大学生の息子が、大知の部屋を使うことになるらしい。
家の中に何もなければ、嫌でも実感できるのに。
明日になれば、大知はこの家にいないと。
ケーキ、ピザ、チキン、サラダ、スープ。
ご馳走はすぐにあたし達の胃の中に収まって。
ケーキを食べ終わった頃合いを見計らって、あたしは用意していたクリスマスプレゼントを唯ちゃんに手渡した。