小さな恋【完結】
「中二の時から、ずっと好きでいてくれたの?」


「……は?違うから。俺は中一の時から真依子が……――」


「え?」


何かを言いかけた大知。


思わずパッと目を開けて大知を見上げると、大知は「しまった」という表情を浮かべると溜息をついた。


あたし、慌ててる大知も好き。


クスッと笑うと、大知は照れ臭そうにあたしから目を反らす。


「中一の時から、想っててくれたの?」


「まぁ……そういうことになるんじゃね?」


「あたしを好きになってくれてありがとう」


嬉しくて思わずだらしなく緩む口元。


あたしがそう言ったと同時に、大知はあたしの唇にキスをした。
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