小さな恋【完結】
「……真依子は、俺のこと……好きか?」


大知の声に余裕がないことに気付いて、キュンッと胸が締め付けられる。


大知へのあたしの想い……ちゃんと伝わってなかったのかな?


もし伝わってないなら、今、伝えるよ。


もう、後悔はしたくないから。



「好きだよ。好きで好きで、大好きで……おかしくなりそうなほど、大知が好き!!」


気持ちを込めてそう叫ぶと、大知は「声でけぇよ」と言ってあたしの肩に顔を埋める。

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