小さな恋【完結】
「また、絶対に会いに来るから。俺を信じてくれ……」


「……うん。分かった」


ちゃんと信じるよ。また一年後、必ずこの場所で……――。


大知を待ってるから。



「なぁ、もう我慢すんのやめねぇか?」


「だね。もうやめよ?」


その瞬間、せき止めていた感情が一気に溢れだす。


胸に込み上げる感情は涙となって頬を濡らす。
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