小さな恋【完結】

「ありがとう……。ずっとずっと大切にするから」


ニコッと笑いかけながら大知にお礼を言う。


大知もそれにつられて微笑んだ。



「それ、男避けに持ってこいだろ?」


「あたしモテないし、そんな心配することないよ?」


「ハァ?ったく。お前は本当に何にも知らないんだな……」


「え?何が……?」


「……何でもない」


何かを言いたそうだったけど、大知はそれ以上何も言わなかった。



「……――あっ!!」


その時、ふとあることに気付いた。
< 392 / 460 >

この作品をシェア

pagetop