小さな恋【完結】
言いたいことはもっとたくさんあったはずなのに。


いざ、大知を目の前にするとうまく言葉に出来なくて。


悔しさからギュッと唇を噛んだ時、唯ちゃんがあたしの手を引っ張った。



「これ唯が書いたの。はい、お姉ちゃん!!」


「唯ちゃん、どうもありがとう」


丸まっていた画用紙を開くと、絵の中の綺麗なお花畑であたしとゆいちゃんが手を繋いでいた。

< 397 / 460 >

この作品をシェア

pagetop