小さな恋【完結】

夏休み。


連日熱い日が続くこの日、あたしとりっちゃんと繭は3人でバイト先の隣にあるファーストフード店で火照った体を冷やしていた。


「毎日暑すぎ~……!!脳みそ溶けそうなんだけど!!」


「繭の脳みそなんて、とっくの昔に溶けてんじゃん」


「何よそれ!!失礼な……――!!」



ちょうど暇を持て余していた一週間前。


チラシの求人欄に【ティッシュ配り募集】という文字を見つけた。


高校生可、友達同士歓迎、完全歩合制。


りっちゃんと繭にその話をすると、すぐに二人は食いついた。
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