小さな恋【完結】
「なんか……ごめんね。あたし、全然役立ってなかったのに」
「いいんだって。男一人であの雑貨屋に入る勇気なかったし。ついてきてもらったお礼ということで」
「ありがと」
買ってもらったストロベリーアイスを受け取りながらお礼を言うと、大知はバニラアイスをペロッと舐めた。
「お~これはうまい」
「だね!でも、あたしはバニラよりストロベリーのがいいな」
「ハァ?バカ、言ってんなよ。アイスと言えばバニラだろ」
「何か、前にもアイスのことで言い争ったよね?」
「あの時も、真依子はストロベリーがいいとか言ってたな?お前も変わんないな。絶対バニラのがうまいのに」