小さな恋【完結】
ずっと放っておいたおもちゃを誰かに奪われそうになって、慌てて大切にし出す子供みたいに。



そのおもちゃを奪われないと悟れば、きっとまた手放して違うおもちゃで遊ぶ。


そんなの自分勝手すぎる。


あたしはもう、子供じゃない。



頭の中がグチャグチャになって盛大な溜息をつくと、それを見ていたりっちゃんは「どうしたの?生理にでもなった?」と呑気に首を傾げた。

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