ネコ専務シリーズ
白ネコを散歩させる白ネコ
ある晴れた春の日、ネコ専務は飼い猫で
あるシロを抱えて、散歩に出かけた。

まさに時は春らんまん、桜の花がひら
ひらと舞い落ちる中での、のんびりと
した散歩である。


桜並木の土手の道を歩いていると、シロ
には見覚えのある犬が、こちらに向かっ
てバウバウと吠えてきた。
先日シロと公園でバトルした、あの犬で
ある。

「おや、シロ、お友達かい?」

とネコ専務が言うのに、

(これでお友達なわけないでしょ)

と、シロがネコ専務には聞こえないツッ
コミを入れている間に、一人と一匹は
その場を通りすぎた。

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