ネコ専務シリーズ
女の子が手を振りながら帰っていった後、
シロはキンモクセイの香りのなか、デブ
ネコに話しかけた。
「こんにちは、エスターク。あの子、
よく来るの?」
「へへ、可愛いだろ。ひと月前からかな、
3日に一度は来てくれるんだ。僕の
彼女だよ」
「随分かわいがられているみたいじゃ
ない。何、デイブって? デブだから?
あたしも今日からデイブって呼ぼう
かしら」
「別にいいよ。あの子に100回くらい
デイブ、デイブって呼ばれてるから、
慣れちゃったよ」
「じゃあデイブ、余計なお世話かも知れ
ないけど、あんたまた太ったみたいよ。
メタボリック・シンドロームになるわ
よ」
「メタボリック?何それ?」
「さあ、あたしも詳しくは知らないけど、
太るとなる病気らしいわ。
さっきの子に缶詰もらっても、全部は
食べないことね」
しかしデイブは、そりゃムリだよ、失礼
だもん、と言う。
デイブの健康がだんだん心配になって
きたシロは、どうせヒマなこともあり、
デイブのダイエットのために一肌脱ぐ
ことにしたのだった。
シロはキンモクセイの香りのなか、デブ
ネコに話しかけた。
「こんにちは、エスターク。あの子、
よく来るの?」
「へへ、可愛いだろ。ひと月前からかな、
3日に一度は来てくれるんだ。僕の
彼女だよ」
「随分かわいがられているみたいじゃ
ない。何、デイブって? デブだから?
あたしも今日からデイブって呼ぼう
かしら」
「別にいいよ。あの子に100回くらい
デイブ、デイブって呼ばれてるから、
慣れちゃったよ」
「じゃあデイブ、余計なお世話かも知れ
ないけど、あんたまた太ったみたいよ。
メタボリック・シンドロームになるわ
よ」
「メタボリック?何それ?」
「さあ、あたしも詳しくは知らないけど、
太るとなる病気らしいわ。
さっきの子に缶詰もらっても、全部は
食べないことね」
しかしデイブは、そりゃムリだよ、失礼
だもん、と言う。
デイブの健康がだんだん心配になって
きたシロは、どうせヒマなこともあり、
デイブのダイエットのために一肌脱ぐ
ことにしたのだった。