ネコ専務シリーズ
その4日後。途中1日は雨が降ったので、
それを考えに入れて、シロは4日後に公園
に行ったのだが、案の定、女の子はこの日
にやってきた。

女の子は、前回と同じくデイブの隣でチョ
コンと座っているシロを見て、また「あら」
と困った顔になったが、

「みんな食べたいものねー」

と言いながら、1つの缶詰を2つの山に
分けて、2匹に平等に与えてやった。


こうしてシロは、デイブの食べる量を減ら
すことに成功した。かのように見えたのだ
が、そのさらに3日後、公園のいつもの
場所で待っていたデイブとシロの目の前に
トン、トン、と置かれたのは、デイブの分
とシロの分の、「2つの缶詰」であった!

シロは、

(そうきたか・・それにしても、この子
 お金あるわねー)

と思ったが、こうなっては仕方がない。
2匹は缶詰を一個ずつ食べるはめになった。

シロは、女の子がニコニコ手を振りながら
帰っていった後で、デイブに、

「もうあたしが来てもムダみたいだから、
 次からはもう来ないわよ。
 あんた、もうあの子に飼われちゃいな
 さいよ」

と言ったのであった。
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