ネコ専務シリーズ
「ネコ専務、おはようございます!」

「ああ、おはよう。おや、君は新入
 社員かな?」


いかにも大学を出たばかりといった風情
の、初々しいトラ猫の青年が、心なし
緊張した面持ちでネコ専務の前に立って
いた。
ネコ専務を見る青い両目はキラキラして
いる。


「はい!僕は、専務さんがうちの湯取
 大学(ゆとりだいがく)に講演にいら
 したときに、お話を聞かせていただい
 ていました!
 
 それで専務さんの下で働きたいと思っ
 て、この会社に入りました、島大河
 (しま・たいが)です、今後、ご指導、
 よろしくお願いします!」


「あ、私も!」

かわいらしい三毛猫の娘が駆け寄って
くる。
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