ネコ専務シリーズ
(こういうときって、裏口からこっそり
 帰るものなのかなあ?)

と思いながらも、正面入り口を見張って
いたのだが、待機を始めて25分後、
トーマス横島は8人くらいの信者ととも
に、ちゃんと正面ドアから現れてくれた。

ネコ専務はほっとして、彼の方に近づき
声をかけた。

すると、アメリカンショートヘアの若き
教祖は、にこやかに、

「ああ、ネコ専務さん。先ほどはお疲れ
 さまでした。驚きましたか?」

と応じた。
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