one"s remaining days


その日、授業後に勇士くんとデートした。


「あのさ…ダメもとなんだけど…ちゅっ…ちゅーぷり撮ってもいい…?」


蚊の泣くような声で、あたしと手を繋ぎながら…

顔を真っ赤にして、そう言った彼はとても可愛かった。


「えっ…うっうん…いっ…いいよ」

「えっまぢ!?」


そう言うと思ってなかったのか、目を見開き驚いた勇士くん。


「…聞き返さないでよっ///;」

「あっごめん…めっちゃ嬉しかったから…//;」

「もお…//;」


早速プリクラを撮ったあたしたちは、

彼が撮りたかったちゅーぷりをお互い恥ずかしがりながら、撮った。


「俺…彩英の事…大好きだから」


‐ドキッ‐


「恥ずかしいよ…//;」

「1週間頑張るから…!」


真顔でそう言った勇士くんは、スゴくかっこよかったんだ。


「家まで送る♪」


「ありがとう」


他愛もない話をしながら、あたし達の初デートは終わった。



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