Sleeping baby ～眠り姫～

「ん？だって雅明を養子に貰った時からそのつもりだったから」



はぁっ…！？



父さん…



「今更何を言ってるんだヒカル！」というような顔でアタシを見るのは止めて下さい…。



父さんと母さんには最初から決定事項でも、アタシ達には知る由も無かったんだから驚いて当然だろう！



まだここで発狂しないだけ褒めて貰いたいぐらいだ。



「それにね？雅明にお婿さん来て貰ってヒカルと結婚すれば、嫁姑問題も無いし、跡継ぎも雅明でバッチリだし、それに元々家族だったんだから、息もピッタリでしょ？」



母さん…


ウフフ♪と少女のようにさも楽しそうに笑う母さんが、今はまるでアホのように見える！



「幸せ家族計画だ！」



どうだスゴイだろう！と、さも素晴らしいアイデアを思いついかのように、父はガッツポーズを取った。