Sleeping baby ~眠り姫~
いや、でも、まさか…そんな訳ないよね?
この前ゆっくり行こうって話し合ったばかりだし!
イキナリそこまで行っちゃうワケないよね!?
まさか、兄ちゃん実はアタシとヤりたかったとか!?
ヒカルの脳内はもうアダルト一色になっていたが、それを口に出すのは憚れた。
だって、アタシがソレ言っちゃったら、まるでアタシが兄ちゃんとヤりたいみたいではないか。
ふと視線を上げれば、
ニコニコ…いや、ニヤニヤと怪しく微笑む兄ちゃん。
や、やっぱ…アダルト方面なのか?
兄ちゃんのニヤニヤを見て不安が過ぎる。
『ヒカル、アレだよア・レ!』
兄のだめ押し発言に…
アとレの間にハートマークが見えたのはアタシの思い過ごしだろうか…。
しかし、いつまでも黙っているワケには行かない。
答えなければ、きっとずっとこのノリに付き合わされる事になる。
それはそれで面倒くせぇ…。